全国屈指の文化財を誇る滋賀県

古代飛鳥時代から近現代まで、常に歴史の表舞台であり続けた滋賀県。

その滋賀県は、実はさらに意外な面を持ち合わせています。それは、「国宝・重要文化財」保有ランキング全国4位という事実。

1位東京、2位京都、3位奈良についで堂々の4位ですが、上位3都府県は国立博物館・美術館を擁し、全国から重要文化財や国宝を収集し展示をしている事実を考慮すれば、国立博物館を有しない滋賀県の「国宝・重要文化財」保有数がどれほど突出しているかがお分かりいただけると思います。

全国4位を誇る寺院数

一人あたり県民所得、重文・国宝保有数に続き、またも「4位」。

滋賀県内に存在する寺院数の全国ランキングは、3215寺で全国4位となっています。
ちなみにこの数は、5位の京都(3084寺)を上回っており、国宝建造物は全て、寺院もしくは寺院に付属する建物の指定で、古代から現代に至るまで、多くの歴史絵巻が繰り広げられてきたことを示しています。

中でも、もっとも有名なのは紫式部が「源氏物語」を執筆した石山寺。
本堂は国宝に指定されており、日本三塔の一つに数えられ、多くの参拝者を集めています。

最澄が開いた天台宗の総本山・延暦寺も国宝に指定され、山門派・寺門派として激しく対立した同じ天台宗の三井寺も、その「園城寺金堂」が国宝に指定されるなど、歴史の教科書に出てくる寺院の多くが、文化財に指定され、大事に守られています。

無名寺院の重要文化財が多い理由

滋賀県には、延暦寺や三井寺などのような誰もが知る寺院だけでなく、歴史マニアでもなかなか知らないような国宝「都久夫須麻神社」や、既に消失し、存在しない寺院の本尊であった仏像などが多いのも、その特徴です。

これは、滋賀県が古代飛鳥時代から栄えた地でありながら中世以降、常に戦乱に晒され、権力者たちの争いの場であったことから、古来伝えられた寺院が戦乱で荒廃し、地域住民がその本尊だけでも守ろうと持ちだし、守ってきた歴史に由来します。

信長の延暦寺焼き討ちや石山本願寺(大阪)の焼き討ちに代表されるように、人々の信仰を集めた寺院・寺社は時に権力者の敵対勢力とされ、時に焼き尽くされましたが、それでもその本尊だけは守ろうとした人々の信仰心の厚さを、滋賀県の文化財から垣間見ることができます。

隠れた文化財の宝庫として(まとめ)

京都や奈良と異なり、滋賀県の神社・仏閣は国宝や重要文化財に指定されていながら、その観光客の数は比べ物にならないくらいわずかです。

国宝を擁する石山寺や三井寺ですら、観光客の姿はまばらで、都久夫須麻神社に至っては、琵琶湖に浮かぶ竹生島の中にある立地上、そもそも観光客の姿を見ることが難しいほど閑散としています。

逆に言うと、古代ロマンの侘び寂びが溢れる心落ち着いた神社仏閣巡りをするには、とても理想的な立地であるとも言えるでしょう。

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