滋賀県の気候と県民の暮らしについて

日本最大の湖を擁する滋賀県。

県央に大きく鎮座する琵琶湖のイメージが強く、また1970年代以降は京阪神地域のベッドタウンとして栄えてきたことから、その文化や産業について注目されることは余りなく、どちらかと言うと地味な都道府県と思われています。

しかしこの滋賀県、知れば知るほど多彩な文化や多くの歴史に彩られた、とても興味深い存在であることがわかります。

そんな滋賀県の魅力を知り、ぜひ興味を持ってみて下さい。

賀県の気候特性と琵琶湖の関係

滋賀県は四方を山に囲まれ、海に面していないいわゆる「海無し県」です。

伊吹山

伊吹山

県北には標高1377mの伊吹山があり、冬になると日本海からの冷たく湿った空気を伊吹山地が受け止め、米原市から長浜市、余呉町などを中心としたふもと地域に大変な降雪をもたらします。

冬の日本海からこの地方に吹き付ける季節風はとても厳しく、その為、県北は北陸地方と同様の大豪雪地帯になっています。

意外に思われるかもしれませんが、実は積雪量の有人観測記録ギネス世界一は、滋賀県の伊吹山が持っており、1927年2月に、実に11m82cmの積雪が観測されました。

この記録は、世界の名だたる名峰や豪雪地帯でも観測されたことがない異例の数字で、極めて厳しい冬の環境と言えます。

伊吹山地以南の県域においても、四方を山に囲まれている性質から積雪量が多く、スキー場が点在し、京阪神からの日帰りレジャーとして楽しまれています。

一方で、水瓶の近くという性質上、気温の年較差・日較差は比較的小さく、夏の暑さは京都や大阪、奈良などの近隣府県よりも凌ぎやすくなっており、夏場には京阪神から「湖水浴」などの水のレジャーを目的に、多くの人が滋賀県に涼を求めて訪れます。

悠久の歴史に彩られた滋賀県

滋賀県、すなわち近江国は常に歴史の表舞台で権力者たちの争いの舞台になってきました。

その近江国が最初に注目されるのは古代飛鳥時代。
誰もが知っている歴史のイベント、西暦645年の「大化の改新」といえば中大兄皇子が蘇我氏を滅ぼした政変ですが、この中大兄皇子は後に天皇に即位し、天智天皇となって近江大津京(現在の滋賀県大津市)に遷都します。
710年に奈良・平城京に遷都される以前、既に滋賀県南西部は水路や陸路の利便性の高さが認識され、時の権力者から要衝の地として重視されていたことがわかります。

やがて794年に京都・平安京に都が遷都されてからは、滋賀県は京都の東に位置する都の護りとして位置づけられ、京の都の鬼門に位置する比叡山には最澄が延暦寺を開き、護国の祈りを捧げてきました。

戦国の世になれば、京の都を抑える軍事上の要として羽柴秀吉が滋賀県北東に長浜城を、明智光秀が南西に坂本城を築き、織田信長の覇権に貢献します。

また、天下をほぼ掌中に収めた織田信長は、権勢を誇示することを目的に天守閣を有する壮大な城を築きますが、その地として選ばれたのは県南東部の地。壮麗な安土城を築城しました。

古代から近代に至るまで、滋賀県は常に権力者たちにとって要衝の地で在り続けたのです。

現在の滋賀県と人々の暮らし

現在の滋賀県は、典型的なベッドタウンとして開発が進んでいます。

JR湖西線、JR琵琶湖線を利用すれば京都まで数十分、大阪にも1時間以内で移動でき、京阪神地区のビジネスマンが安価にマイホームを建てられ、湖のレジャーや山のレジャーが日常で楽しめることから、大変人気の住宅地になっています。

また、京阪神のベッドタウンとしてだけではなく、実は滋賀県は大変ものづくりが盛んな地域で、県内総生産における第2次産業の割合が41%と全国トップになっています(全国平均は24%)。

滋賀県には大手食品メーカーや家電メーカー、素材メーカーの主力工場が多くあり、県民の多くがそれら工場での製造業に従事し、日本の高品質なものづくりを支えています。

また滋賀県は、直近の国勢調査において近畿で唯一、人口が増加している県でもあります。

安定した製造業に従事し、また大手企業の大阪本社・支社などに勤務している県民が多いことから、その所得もたいへん豊かで、滋賀県の一人あたり県民所得は東京・静岡・愛知に次ぎ、なんと全国4位という驚くべき順位を、安定して維持しています。

住民が安心して暮らし、豊かな所得に裏付けられた計画的な人生設計ができ、しかも自然に恵まれた滋賀県は、とても魅力的な県であると言えるでしょう。

風土が育んだ滋賀県の人々(まとめ)

南北に長い滋賀県は、気候的・文化的に北部と南部ではやや異なる様相を見せますが、琵琶湖という水路がそれらを一つにまとめあげ、特徴的な発展をしてきた県であると言えます。

また滋賀県は米どころとしても知られ、製造業の要であることと合わせ職人気質な県民性がある反面、近江商人発祥の地としても知られています。

近江商人の心得とされる「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」は、利潤だけを追求せず、お客様の役に立ち、なおかつ世間様のお役にも立つ商売以外を商いとしてはならないという考えを示したものですが、このような考えは、広く日本人の基底に流れる価値観とも言えるでしょう。

そして、この心得を守り多くの近江商人が日本を代表する実業家となりました。

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